癌ですけど、いいですか?

癌でも、ふざけたことしたい。癌でも、爆笑したい。真面目なことも、馬鹿馬鹿しい事も全力でやりたい。いいですか?

入院10日目〜 仲良くオッパイとりました。

ということで?

乳がんお友達ができました〜。

わーいわーい。

 

ちょい年下でスポーツ大好きママのHさんと

2回り年上で世話焼き競馬も大好き奥様Kさん

手術を連続でやり成功させた仲間なので

3連単です。笑

 

リハビリしたり、お風呂入ったり、

テレビ見たりして、おやつつまんだり、

そろそろなんだか寂しいなぁ〜という夕方になると、

自由空間にワラワラと出てきて、 

3人でずっと喋ってます。

看護師さんたちに

「周囲に内容が丸聞こえよ〜!笑」

と注意されるほど喋りまくってます。

 

Hさん「これぐらい喋って笑わないと、お腹減らないもん!」

Kさん「そうよ!人間笑ってないと病気になるわよ!」

私「もう、癌だけど?」

ガハハハー

最低の患者です。

(あ、さすがに病室まで響くような音量ではないですよ。)

 

しかし、ゲラゲラと笑すぎがいけないのか、

3人とも廃液量が減らず、

全員退院が伸びるという残念な状況に。

 

Kさん「2人とも、私より早く退院することは、許さない。」

Hさん「こわっ!」

私「とりあえず、大人しく過ごしましょう。廃液の血の混ざりも減ってきてますし。」

Kさん「大人しくなんて無理よ!色が薄くなればいいのね。ポカリスエットを混ぜよう!!」

Hさん「ダメです。他の病棟に移されるだけです。」

Kさん「カレーと天ぷらとラーメンとケンタッキーとステーキが食べたいよぉ〜!!」

全部食べ切ったら救急車ですよ。

 

夕方の検温は看護師さんが

「どうせ3人はここにいるんでしょ!3人まとめて、血圧、検温、酸素濃度!」

とやってくれます。でも、

「ちょっとサボっちゃおー💕コンビニに新しいアイス入りましたよ〜」

なんて看護師さんも話に混ざってくれたりします。

お掃除のおじさんも混ざって、

おじさん「お気に入りの看護師にどの男を紹介すべきか決断がつかない!」

私「誰にもあげたくないだけでしょ!」

看護師「血圧あがっちゃうから、大人しく〜笑」

楽しいひとときです。

 

3人の中で私だけハゲなのですが、

Kさんは今日、先生とお話をして

今後の治療法として抗がん剤になることが判明したそうです。

「どんな感じにぬけるの?帽子はどこで買った?副作用はどんな感じよ?もう周りの人には伝えた?」

と矢継ぎ早に質問を受けたので、

「私の分かることなら何でも答えます!」とメール交換。

もちろん、最初のメールに添付したのは寂聴コスプレ写真。

Kさん「ぎゃー!毎朝、手を合わせるわー!」

私「死んでません!!」

 

 

笑っていたけど、きっと、ショックだよな〜。

初日に旦那さん見たけど、素敵な人で、

何やるのも一緒らしく

ラブラブ話とか、旅行の話とか

今日までずーーーーっと聞いてたんだよね。

「手術終わって、コロナおさまったら、絶対行く!まずは温泉!!」

って言ってたしな〜。

今日の夜とか、大丈夫かな〜。

大部屋だと泣きづらいだろうなぁ〜。

 

Kさん「じゅんちゃんさ〜(真顔で話しかける)」 そう呼ばれています。

私「はい、なんでしょう。(抗がん剤についてかと思い、真剣に対応)」

Kさん「さっき、同じ部屋のYさんに怪談をされちゃったのよ。今日、夜中にトイレ行きたくなったら付いてきて。(最後まで真顔)

私「分かりました。とりあえず、これ以上怪談は聞かないでください。」

 

オッパイと引き換えに

命の延長戦と

楽しいお友達ができました。