癌ですけど、いいですか?

癌でも、ふざけたことしたい。癌でも、爆笑したい。真面目なことも、馬鹿馬鹿しい事も全力でやりたい。いいですか?

入院8日目〜 ドレーンからの思い出話

ドレーン

ガッチリ血液だったのが、

透明黄色に変わりつつあります。

体から地味に出る液体をだす素晴らしいシステム。

このドレーンっててっきり重力使ってるんだと思ってました。


廃液を出すための蓋開けるときに

プシュッ!!

って音が鳴るんですよ。

血液中にそんなに菌はいないから

発酵の二酸化炭素じゃないし、

なんだろう〜?

って思ってたんですよね。


私「プシュって、なんすか?」

美人看護師「これはパックの中が、陰圧になってるんですよ。」


なに!!

よく見たら「金属のバネを使用のため、MRI禁止」と書かれている!

なるほど〜!!

出来るだけ小さく畳んで蓋を閉めて、

中のバネの力でパックの体積を大きくして、

弱ーい力で吸ってたんか!ほどよい〜

無理に吸わない。電気も使わない。軽くて持ち運びが超楽。

これこそ、知恵だね!素敵💕

格段に廃液パックに愛着をもって生活ができます。


これね、これ

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20年以上前に盲腸のときも

ドレーンをつけたんですよね。

こんなパックではなかった気がする。

お腹から出てくる液体は消化液も含まれていて、

なかなか見ものでした。

胆汁と思われる緑の液が出たりして、

フッ!

と力を入れるとサーッて出るんです。

楽しくなって、

フッフッフッフッ!

サーサーサーサー

ってやって、お腹が痛くなったのも、思い出です。


ちなみに、盲腸は誤診に次ぐ誤診の緊急手術でした。

最初、夜中に救急で行ったら若い医者で、レントゲンとって

「ひどい便秘だね。」

と言われて帰されました。


そんなわけ、ねーだろ!!


と思いましたが、まだ若かった私は素直に帰りました。

翌日の夜中、やはりゲロゲロ吐きまくる痛みで、

心配した母親が夜の新宿を

慣れない運転で山手通りを飛ばして、

同じ病院のやはり若い医者。

血液検査などをした結果、


「子宮外妊娠かと思われます。」



いやいやいやいやいやいや!

彼氏いないし!!

全く身に覚えがございませんが!!?


痛みと驚きで言葉が出ない私の横で

母「じゅんちゃん!!どーゆーこと!?!」

と母親が叫びました。

私「無実。…マジで無実です。」


そのまま車椅子で産婦人科に運ばれて、

(私は親の前で本当のことは言えないんだろうと、発言を無視されるという状況)

血液検査の結果を見てベテラン産婦人科医が

「どう考えても盲腸が妥当だろ!!!」

と若い医者が怒鳴られていたのか

今でも目に焼き付いております。


その後、明け方には緊急手術となり、

痛すぎて、同意書もサインが書けないので、

無理矢理、親指に朱肉をつけられて、

無理矢理、押されました。

「おかあさん同意書の内容、私、読んでないんだけど

「大丈夫。『全身麻酔だから、死んじゃうこともあるけどいいよね?』って内容だから。」


あとちょっと手術が遅れたら、腸が腐ってて、人工肛門になるところだったそうです。


今でも、その時の雑な手術痕がお腹にあります。

「これは、相当焦って切ったね。」

とどの医者にも大変驚かれる立派な傷口です。


そして、盲腸の快気祝いとして友人が

「金はないから、お前が主役の合コンをセッティングしてやる!」

と、快気祝い合コンをしてもらいました。

その時に出会ったのが

今の旦那でございます。


ドレーンの話のはずが、

懐かしの思い出話になってしまいました。


そんなことより体はどうかって?

おかげさまで回復してます。

痛みとかかなり減りました。

ただ、ドレーンからの液の色は変わっても、

量があまり減ってない。


看護師「このまま抜かずにしばらくお家で過ごすパターンかも」


枝とかドアノブとか

どこかに引っ掛けて、速攻で抜けるわ。

もはや、抜く自信があります。

北斗の拳みたいになっちゃうかんね!