癌ですけど、いいですか?

癌でも、ふざけたことしたい。癌でも、爆笑したい。真面目なことも、馬鹿馬鹿しい事も全力でやりたい。いいですか?

せめて来る前に、警報がなるといいのだが

またもや、姉が姪も連れて突然来ました。


「どうよ!がん患者よ、元気かい?!」

これ大声でインターホンで言ってます

ご近所ビックリするっつの。


客用スリッパは彼女にとって透明なのか、無視。


「スイカ買ってきたわ!スイカ!」

と、ドーンと机に置いたら

その衝撃でスイカにヒビが入りました。

秒殺スイカ割り。


長女「相変わらず、やべーな。」


千疋屋のフルーツサンドとか、色々と

いっぱい買ってきてくれましたが、

ほとんど自分で食べ尽くしてました。

「映え〜!!」

「エモ〜!!」

とか言ってましたが、

誰も写真に収めてない。

即食べる。


食べ終わったら姉が喋る喋る。

もちろん姉の娘である姪も喋りが止まらない。

負けじとうちの次女も喋る。


あまりの音量に気絶しそうな旦那と長女。


姉は持ち込んだ日本酒を飲みながら

物凄い勢いで皿を洗いつつ

無限に喋っている。


「最近入ってきた後輩がバカすぎて、パソコンにお子様ランチの旗を立ててやったわ!」


皿を洗い終えたら、

次女のフラフープを見つけて

リビングで回し始める。

旦那にぶつかっても回し続ける。

そして喋り続ける。


50才下に手を出す。凄いわね〜。私はそれあと何年後にチャレンジ出来るのかしら?20年後もギリアウトよ。あー待ちどうしい!」


私のカツラを色々かぶって、

鏡にポーズをとりながら

さらに喋り続ける。


「京都は本当にお酒を飲ましてくれないみたいよ!

私ならコロナになる前にそれで死ぬわ!

アルコールの補給無しじゃ、血液が無くなるわよ。」


田中みな実の写真集を見つけて、さらに大声で喋る。

「こういうのは、本棚にしまってもしょうがない。

手作りで日めくりカレンダーとかにしなきゃ。

私の言葉でよければ、作るわよ、今!」


ひ〜!もう、鼓膜が破れそう〜!


というところで、

姉「さ、帰ろう」

と何か思いついたのか、帰っていった。

嵐の2時間。


帰り際、

姉「元気そうでよかった。

まぁ、抗がん剤ごときに負けてる場合じゃないわね。

さっさとガンに勝ちなさい。

手術の時は病院に向かって念を送るわ。じゃ!」


元気なのはあなただ。

とはいえ、ぜひ本気の念を送って、

私だけじゃなく病院中の癌を抹殺してください。