忘却機能、最強説
美容院で髪の毛を5センチに切ったし、
歯医者にも行った。
(ストロー実験は隙がなく断念)
帽子も買ったし、
帽子から出す髪の毛も買った。
爪のオイルも買ったし、
眉毛のアートシールも買った。
痔の薬も、ビール酵母も、乳酸菌もそろえた。
よし、抗がん剤たちよ!!
私のテロリストガンコをぶっ殺すのです!
と、気合が入ったので明日の服に悩む
私「どんな服で行こうかな。春だしピンクかな〜。赤のコートもいいなぁ〜♪」
旦那「どこに行くんだい?」
私「記念すべき第1回抗がん剤よ!」
旦那「病院に行く服がピンク?」
はい、ぷっちーん
私「はぁ?
抗がん剤が私の体で頑張りますって時に、
私の気持ちが落ちてどーすんのよ。
免疫の戦いなのよ?
いかに自分が癌であることを気にしないかの戦いよ?
ノーテンキが勝者なの!
なぜ、がん患者で認知症患者の人の五年生存率が高いと思う?
それはね、忘れちゃうからよ!
忘却こそ優勝!
あぁ、私、癌だわ。うわぁぁぁん。
なんて日々気にしているなんて、
テロリストガンコの思うがツボ。
このクーデターを断固阻止するために、
『あなたなんて私の人生のうちのほんの数%にも至らない。相手にならないわ』
って、抗がん剤デコピンでピーンってするの。
そのためにも、
病気の人こそ、病気だからとか、病院だからとか無視して、
自分が着たい服を着るべきだし、
化粧だって診察に問題のない範囲で楽しむべきだし、
ネイルもアクセサリーもガッチリやるべきだ!
病院内にコスプレルームでも作るがいい!!」
旦那「わかったわかった。僕が癌になったら、ぜひドラッグクイーン姿で闘病するよ。夕飯まだ?」
私「夕飯はまだ。明日のことを思うととても作れなかったの〜」
旦那「いいねぇ〜。都合のいい癌患者、絶好調だね!笑」
なんでも、今日は国際女性デーだからだそうです。
ありがとう!!