癌ですけど、いいですか?

癌でも、ふざけたことしたい。癌でも、爆笑したい。真面目なことも、馬鹿馬鹿しい事も全力でやりたい。いいですか?

癌、始めました。④

2月12日

ジジィのところに電話をしてしまう。

私「結果は届きましたか?」

看護師「まだですよ。来たら電話するから待ってて。心配ですよね。」


夕方が近づきもう一度電話。

今日いけないと仕事で4日行けない。

この淡い期待を持ち続けるのは辛い。

早く宣告してもらいたい!

癌だと私に言って。もう、期待するのはつらい!!


(大学のとき、ふられると分かって告白した日を思い出すわ〜。)


看護師「検査機関に電話するね。今日来るか分かるだけでも違うよね。」


看護師さん、神だ!

しばらくして折り返しの電話があった。

看護師「検査結果は来るそうだから、診療時間最後までに来て下さいね!」

私「はい!!」


職場には病院から呼び出されたから帰ると宣言。

その発言で年上の先輩方はただ事ではないと察知。

全て放り出して行け!と言ってくれた。


行く道すがら考えた事

(帰り道は、私は何を考えるんだろう?)


ジジィは私が椅子に座る前に

「悪性だった」

と伝えました。

さすが、せっかちジジィ。

「とにかく早く〇〇病院に行こう。事務がやるからスケジュール合わせて。リンパ節は調べないと言えないけど、おそらく転移してる。ステージ2以上は確定と思ってて。前も言ったけど、このサイズはすぐには切れない。抗がん剤やってから。いいね。わかったね。」

を早口で3回ぐらい繰り返し言ってました。


ジジィ、ありがとう。

嘘のないあなたは私は好きです。

一緒にやっていける気がする。


「じゃ、これからは〇〇病院いってね。うちに来るのは良くなったら。」


ジジィ、即お別れ。笑


帰り道は、やっぱり癌かとなんだかスッキリした気持ちだった。

スッキリ〜♪

と某番組名を口ずさんで、私は夕飯の味噌汁の具を考えていた。

悩んでも、分からないことや、解決しないことは考えない。体力の無駄。

今の私は癌のことばかり考えているほど暇ではないのが救いです。