癌告知を受けた夜は、よく寝た。

告知を受けた帰り道

旦那にはメールでとりあえず報告。

私「癌でした。ごめん。」

旦那「謝らなくていいよ。大丈夫。今夜2人で話そう。」

はい、いい旦那〜。マジ最高〜。

私は特に宝くじに当たるとか無いけど、

旦那だけは大当たりだと思っている。

年末ジャンボぐらい。

家に帰ると、2人の子どもが絶賛部屋汚し中

旦那もいるけど別にご飯作ってないパターン

良い良い。

子どもの前では泣かないから、いつも通りで良い良い。

乳癌だと宣告されてホッとした自分がいる。

リンパがこんなに腫れて、乳癌じゃ無いと言われた方が厄介だ。

「ママ、左の脇とか痛いんだよね。じゃあ右側に寝る〜」

布団でも泣く暇を与えてはくれない。

良い良い。

2人で話す暇など1秒もなくバタッと寝た。

笑えるほどぐっすり。

朝5時に起きた。

録画したドラマを見て、あったかい紅茶なんて飲んじゃう。

夜中まで仕事をしていた旦那が起きてきた。

ぎゅーってお願いしたら、ぎゅーって包み込むように抱きしめてくれた。

子どもが起きるから、声を出して泣く事は出来ないけど、

ボロボロボロボロ泣いた。

「大丈夫、大丈夫。」

全く根拠のない、旦那の大丈夫を聞きながら

家族にこんな、私や自分自身に言い聞かせるような発言をさせてはいけないな〜

この人を残して死んだら、可哀想だな〜

癌になるなら、家族の他でもない、私で良かったな〜

交通事故と違って、準備ができるな〜。

と思った。

朝ごはんを作ろう。

仕事に行こう。

ママ〜と私を呼ぶ声がする。