幸せのカカト落とし
抗がん剤で困ったことがあります。
子どもとの接触です。
やっぱりなかなか強い薬のために、私の汗には成分が含まれており気をつけて下さいと書面で言われているわけです。
こんな感じ↓
寝汗って中々の量ですよね。
湯船も最後に入る。一緒はだめ。
うーむ。
私は日本の文化として好きなのが、
「親が子どもと寝る」という文化です。
確かに子育てで寝られなくて、
こりゃ鬱になるぞ!という状況は何度となくあり、
そんな時は子どもを旦那に預けて1人グッスリ寝ることもありました。
それも大切です。
でーもー
とにかく共働きで接する時間が少ない我が家では
もう、
「一緒の布団でぐちゃぐちゃになりながら寝る」
というのが基本ですし、唯一のスキンシップかもしれません。
ママが癌、ママがハゲる、ママがトイレと友達という状況で、
「ママはちょっと今日は一緒の布団では寝られないから」
は、ぎょぇぇぇええ!
な訳です。
長女「隣の布団ならいい?」
私「入ってこなきゃいい。」
次女「手は繋いじゃダメ?」
私「ダメ。」
次女「じゃぁ、じゃぁ、ぬいぐるみのいるの手を繋いで、こっちの手は私が繋いでるから。」
涙が出るわ!!抱きしめたろか!!
あとこれ、何回この子達にやらせるんだい!
うわーん。。・゜・(ノД`)・゜・。
そんな事させてごめんよ〜な日々ですが、
長女「ママさ、癌になってから機嫌がいいよね。話聞いてくれるし、ご飯も丁寧に作ってくれるし。あは!」
なんとか、他でフォロー出来ているのかも。
よしよし。
「そっかー、私は機嫌がいいのか。」と驚きつつも考える。
どっか頭の片隅(というか、深層心理?)で、
やっぱり最悪のストーリーというのが見え隠れするわけですよ。
そりゃ何をこの子達に残そうかなって思ったら
あぁ、優しくしてもらったな。
あぁ、これだけは怒られたな。
あぁ、私は思いっきり愛されたな。
って経験だと思うわけですよ。
それだけはどんなにお金を残したって、してあげられないことで、
この子たちが大人になっても、苦しい時に絶対助けてくれるもの。
「こんな事に気がついて、実際に考えて子育てが出来るのは、お前のお陰なんだよな。ありがとう」
なんて、ガンコにトドメを刺す時に言ってあげようという気になったりするんです。
「病って、不思議だよ」と、この前、高畑充希さんのドラマのセリフにもありましたが、本当ですね。
そんな事をしんみり考えて、
ぬいぐるみの手を握って寝て、
朝、次女のカカト落としが、
私の頭部にメガヒット。
痛い〜っけど、幸せ、幸せ。うん。二度寝しよう。
ドゴンッ (2回目)
私「痛いわ!ボケェ!!足縛るぞ!!」