癌ですけど、いいですか?

癌でも、ふざけたことしたい。癌でも、爆笑したい。真面目なことも、馬鹿馬鹿しい事も全力でやりたい。いいですか?

食べつわりみたいな?

吐き気止め様のお陰で、

抗がん剤様と手と手を取り合っての日々を過ごしております。


が、

じみーに、気持ち悪い。

じみーに、頭痛い。


これ、厄介ですね。


うーん、ちょっと気持ち悪いから少し横になってみよう。

うーん、ちょっと頭痛いから外の空気いれて、深呼吸してみよう。

うーん、ちょっとムカムカするから、飴とか舐めてみよう。

うーん、ちょっと胃がスッキリしないから、パンの耳でも食べてみよう。モグモグ。

うーん、お腹がスッキリしないから、ラーメンでも食べてみよう。パクパク。美味いなぁ。


はっ!

これって、増量キャンペーン!?

春のパンパン祭りですよ!



さて、ギアは常にフルスロットルで生きてきた人間にとって、

「ボチボチのギア」は高難易度。

よく、「いつも全力ですごいですね」と言われてきましたが、

全力でしか出来ない不器用な人間なんですよね。

そこをガンコちゃんに、そこを見染められちゃった💕

ボチボチを学ぼう。


そして、バァバが私の癌生活にテンションを上げております。

もう、あれからすでに3回も電話がきてます。


「ね、ヒマ?ヒマでしょ?電話しちゃった〜💕


恋人か!


これ、コロナがなかったら遊びに来てたなと思います。


母「あれでしょ?元気なのは最初だけでしょ。どんどん苦しくなるんでしょ!

今のうちに遊んでおきなさいよ!!

新宿とか!六本木とか!銀座とか!!」


いや、、、何遊びを私はするんでしょう?

そして、なぜ回数を繰り返すと辛くなるという暗示をかけにくる。


母「でも、心配だから、一緒にいくわよ。しょーがないから。」


え?いや、、、完全に行きたいだけですよね?


母「あの何だっけ?前行った店。忍者が忍術見せてくれる店。あそこに行きたいわ。」


とうとう、行きたいって言っちゃったよ。


私「分かった分かった。白血球の数値が落ち着いてからね。」

母「え?結構、先じゃない、それ。それじゃ、もうパゲよね。パゲ! あ〜!落武者のズラとか完璧じゃな〜い!あはは〜」


とりあえず、母からの着信音は機関車の汽笛に変更しました。

ポッー!って汽笛が鳴ったら、

「癌はどうって事ない100本ノック」を正面からうけます。