放射線治療のオンライン講座
タイムリーに放射線治療についてのオンライン講座が受けられました。
患者としてというより、理科教師としてワクワク。
毎回思うのですが、こういうオンライン講座をしてくれる先生というのはキャラクターが濃くないといけないんでしょうかね。
今回の放射線科の女医さんもまた凄かったです。
「ぜーーーんぶ放射線のせいに、他の科の先生は!!『気持ち悪いの?痛いの?免疫力落ちてるの?そっかー、放射線受けたからね〜』って、何言ってんのよ!!免疫力落ちるほどの線量を乳がんの人に当ててないって!当てられないの!なんだったら、免疫力が上がるって論文もあるんだから!ケロイドだって治すし、こっちは100年の歴史ある治療法で、その気になれば、水虫だって結核だって治せるのよ!」
止まらない止まらない。
他の科の先生への不満だけでは足らず、
病院経営陣への油は注がれる。
「だいたい、25回受ける必要のない人まで25回受けさせているのが日本の病院です。なんでだか分かります?回数が減っちゃったら儲けが減るからです。皮膚や周囲への影響をしっかり考えて、無駄な照射はしたくありません。意味がない。日本は遅れています!!」
前半の講義の段階で何度となくキレてて面白かったです。
面白かった点。
「なんか素敵な治療法って思ってるかもしれないその名前を調べてご覧なさい。リニアックの機械の名称に過ぎないこと良くあるから。騙されちゃダメよ!結局同じよ!」
「アメリカじゃ医療費削減のために無駄な放射線は当てさせないように国が止めてるの。必要な人にちゃんと当てて、いらない人には当てない。当たり前よね〜!」
「日本人はね、放射線に気持ち的なアレルギーがあるの。だから、ちょっとでも浴びるのを嫌がる。落ち着いてほしい。睡眠薬だって、1錠飲めばぐっすり眠れる。100錠飲めば死ぬ。それと同じなのよ!大量殺人兵器の原爆とどうして同じ扱いにされなきゃいけないのよ!」
「今はX線使ってるけど、10年経ったら陽子が主流に変わってきます。そうしたら皮膚はただれないし、周囲への影響も減る。重粒子はもっといいわよ。乳がんで切る必要がなくなるわ。でも、1000万かかるから一般に広まるまでにはまだまだ。なんてったって、世界に20台しかないのに、14台が日本にあるからね。広めようって気持ちがあるのかしら?そもそもリニアックも国土から考えたら日本は非常に多くあるわ。その割に使えてないけどね。おほほほほ!って、ほんっとうに、恥ずかしいわ!!」
ノリツッコミ?
「お胸に針を刺して、その先端から放射線出すなんて方法もあるのよ。(図を見せて)ほら!痛そうでしょ〜。これは、受ける側も、やる側も、楽しくない。でも、意義はある。」
治療を楽しいとか、楽しくないとかいう人が、医師にいたとは!世の中には面白い人がいるんですね〜。
東京女子医科大学の先生でした〜。
話を聞いているだけで治るんじゃないかと思うほどのパワーでした。ありがたや〜。
さて、私の担当してくださっている放射線科の先生は実に穏やかな女医さんです。
後光が見えるほどの優しさです。
半分が優しさのバファリンなんて、ザコです。
爪の垢までお優しい。
1週間の治療を終え、診察。
先生「何か質問はありますか?」
私「リニアックからでる放射線照射口の形を作る金属の棒は鉛ですか?」
先生「はい?あぁ、はい。そうですよ。」
診察終了。
謎が解けてよかった。
ちなみに、リニアックのリニアは、直線。
リニアモーターカーのリニア!!なるほど〜!!
本日も張り切ってX線を浴びて、ガンコをぶっ殺してまいりました。
おほほほほほ!